【あなたの陰謀論者度をセルフチェック】陰謀論者に観察される7つの要素

あなたは「自分は陰謀論者ではない」と断言できるだろうか?
そして、あなたは「将来、自分は決して陰謀論者にならない」と断言できるだろうか?

本ページでは、人が陰謀論者へと堕ちるパターンを各項目に分けて簡単に説明して行く。
そのパターンは下記の7項目だ。どれも一般的な傾向であり、もしかしたら一つも当てはまらない人の方が少ないかも知れない。


① 口が悪い
② 短絡的思考
③ コミュ力が低い
④ 独りよがり
⑤ お人好し
⑥ 反権力志向
⑦ 客観的事実を無視


① 口が悪い

陰謀論者の主張は口が悪くなりがちだ。ここで言う「口が悪くなる」とは、喋り言葉と書き言葉が汚くなるということを指す。
陰謀論者の口が悪くなる理由は大きく2つある。

まず1点目。
自分が絶対的な善であると信じて疑わないことから、悪である相手を盛大に攻撃して良いという勧善懲悪の働きに駆られる。これはある意味では『モラルライセンシング』というバイアスに依っている。▼▼

モラルライセンシング
「よい行いをしたら悪い行いをしてもいい」と感じる心理のこと
(出典:Musubuライブラリ)

▲▲ モラルライセンシングとは基本的には上記説明の通りだ。ダイエットを頑張る女子がチートデイと称してスイーツを貪り食う現象も、身体恒常性とモラルライセンシングで説明が付く。

だが、このバイアスに陥る条件には必ずしも日頃からの良い行動は必要としない。自分で「自分はいつも良いことをしている」と思ったり、「自分は良い思想を持っている」と思い込むだけでも、ライセンス、つまり「自分は何か悪い行ないをしても良い」という免許を与えられていると勘違いできてしまうバイアスでもある。
そのため悪人と認定した対象に向かって罵詈雑言浴びせかけたとしても、それは本人にとっては正義の執行であり、善行を尽くしたと錯覚して悦に浸ってドーパミンどっばどばチョー気持ちいい!状態になれる。陰謀論者の口が悪いのは、本人にとっては社会上の必要悪なのである。
これは④の『独りよがり』にも通底する部分だ。

そして陰謀論者の口が悪い理由の2点目。
語彙力が低い。平たく言い換えると「アタマが悪い」とも言える。
そう書くと、「いやいや、高学歴の陰謀論者もいるぞ」「ベストセラー作家が陰謀論者になったパターンだってある」という反論も聞こえて来そうだ。しかし、そんな知的レベルの高い陰謀論者であっても、ストレスから理性を司る前頭葉の働きが一時的に弱って口が悪くなってしまうことが往々にしてある。陰謀論者ならずとも、睡眠不足や空腹によるストレスから他人にキツく当たってしまった経験のある人は多いのではないだろうか?ストレスは理性を失わせる。
何が言いたいのかというと、ストレス耐性が低い人ほど理性を失いがちで、瞬間的に思考力を喪失して口が悪くなってしまうのだ。反面、他人の行動や思想を許容できる大らかな人ほど、口が悪くなるという事態を避けられる。

また、語彙力が低いがゆえに自分の意図や感情を言語化できないでいると、不適切な言葉を相手に浴びせかけてしまう恐れもあるため注意が必要だ。これについては③の『コミュ力が低い』と関連する。
例えば赤ちゃんは泣き喚くことでしか自分の不快感情を伝えることができない。しかし泣くだけではオムツの交換を願っているのか、空腹なのか、熱さ寒さの不快感を伝えたいのか、はたまたただ泣いているだけなのかよく分からないことも多い。このように相手に自分の意思や感情を情報伝達する手段が限られると、適切なやり取りが難しくなる。互いに良好なコミュニケーションを図る上で語彙力は重要な要素となるのだ。


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ひとたび、他人を攻撃することによる快楽を覚えると、その快感に依存してしまう恐れがある。

・社会的な悪と断じて攻撃したい。
・罵りたい。
・気持ち良くなりたい。

他者を攻撃するのは、本来であれば問題の是正という目的があって然るべきだ。しかし、目的を見失って快楽のみを求めてしまうと見境なく誰彼構わず攻撃対象としてしまい、攻撃するに足る正当性を捏造した結果、陰謀論者いっちょ上がりという構図になるのだ。

自分の気に入らない相手に対し、はたして口悪く攻撃的になる必要が本当にあるのだろうか?そう立ち止まる理性を持てるだろうか?そういった冷静さを失わずにいられるだけでも、その人は陰謀論者となるリスクを軽減できる。

異常までに口が悪い陰謀論者の例。▼▼

【富江敏尚】長春理工大学特聘教授 独自考察系&反ワク陰謀論
レベル 5 ★★★★★
404 NOT FOUND | みんなの陰謀論


② 短絡的思考

そして『短気』という気性面の話しから領域を拡大させると、短絡的思考も同様に人を陰謀論者へと誘う要素となり得る。
何か問題に際してすぐに答えを求めてしまうのは危険だ。

すぐに答えを求めてしまうことの何が問題なのかと言うと、この世には「正解」が存在しない問題が多数存在するからだ。また、その「正解」を得るまで時間を要することもある。その時間すら惜しんで答えを求めると、それが誤っているにもかかわらず「正解」だと捉えて暴走してしまう恐れがある。冤罪はそうして生まれる。
同時に短絡的思考から断言を好むことも危険だ。

とりあえず、分からないことは「分からない」と一旦放置することでも、陰謀論者となるリスクを軽減できる。

そして利害関係が働いて現時点で解決を図ることが難しい問題に直面した場合、他者との協調の結果、ベストの解ではなくとも互いに歩み寄って妥協点を見出すことによって一時的な問題の解決や棚上げを図ることもある。これは短気な人にとってはまどろっこしい処置であるものの、世の中にはこうした解決の難しい問題が多数存在する。
仮に国家間の問題で無理を押し通すとなると、最悪の場合は戦争のみが問題解決のための最終手段になりかねない。そのような最悪のシチュエーションを避けるためにも、短絡的に「正解」を求めない、ということもベターな選択肢となり得る。

世の中は陰謀論者が思うほど単純にできていない。(むやみに難しく考える必要も無いが)


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また、短絡的思考は自分が無知であることすら忘れさせ、無知であることにより自分を狭い世界に閉じ込める恐れが生じる。そして複雑な事象をムリヤリ自分の分かる範囲の世界に落とし込もうとして、物事を単純化した結果、陰謀論へとハマるのだ。
無知そのものは罪ではないものの、無知と傲慢さがセットになると罪を生む。

例えば下記ポストは山崎雅弘による消費税還付金陰謀論だ。税の公平を期すため、国内で消費者から消費税を得ることのできない日本の輸出企業に対して製造販売コストにかかった分の消費税を還付する仕組みがあるのだが、それを知らないとこのような陰謀論を言い出すハメになる。「大企業への忖度だー!優遇だー!政治家と大企業は癒着してる!」▼▼

▲▲ 「あなたは仕組みを何も知らない」「税金泥棒」←山崎によるこれらの主張は①の『口が悪い』がセットとなっている。
そしてこれは陰謀論者特有の「真実を知る私」「真実を知らないお前に教えてしんぜよう」という、傲慢さから生まれる謎のエリート意識でもある。しかし教えてくれる内容は陰謀論だ。無知と傲慢さは恐ろしい。。


③ コミュ力が低い

コミュニケーション能力が低いことは、陰謀論者となるリスクを高める恐れがある。これは①の『口が悪い』④の『独りよがり』にも関連する項目だ。

人は他者と社会的に良好な関係を築くことによって安定した地位を確保できる。『マズローの欲求5段階説』に頼ると、社会的欲求を満たす上で最低限のコミュニケーション能力が求められる。


(出典:PRESIDENT ONE)


このコミュニケーション能力は本当に最低限だけ持っていれば日常生活を送る上で支障をきたすことは無いのだが、挨拶や感謝の弁を伝えるといったことすらできないでいると、社会的に孤立して承認欲求が満たされない状態が続くこととなりかねない。

満たされない承認欲求を、肌で触れ合える距離とは程遠いインターネットの世界に求めることがある。それは悪いことではないが、そのコミュ力の低さが「喋り下手」だとか「人前で緊張する」といったものに起因しない場合においては、ネットの画面の向こう側にいる相手を無意識に傷付けてしまうことも往々にしてあり、やはりリアル社会同様に孤立してしまいがちだ。



そういったコミュニケーション不全に陥ると、八方塞がりとなった承認欲求を得られる手っ取り早い手段が、徒党を組んでの悪口となるケースがある。①の『口が悪い』と繋がる。

攻撃対象は何でも良い。例えば趣味がプロ野球観戦であれば特定の球団や選手の悪口を言うことでスッキリできると共に、同じ悪口を共有する仲間たちと共犯関係を結ぶこととなる。リアル社会ではクラスメイト・同僚といった関係以上の繋がりを得られなかった孤独者が、ネット上で悪口をキーに新たな居場所を見つけることが可能となる。卑劣で安易な手段により得た残念な社会的者立場であったとしても、その人にとっては何物にも代えがたい、安全で心地良い居場所となるのだ。

さて、その攻撃対象がひとたび政治的なものに向けられるとどうなるだろうか?
「自民党ガー!」「安倍ガー!」「不正選挙ガー!」「原発ガー!」「ワクチンガー!」「中国人ガー!」
論理なんか破綻していてもお構いなしで徒党を組んで罵詈雑言を浴びせる。やはりここでも①の『口が悪い』と繋がってしまう。

コミュ力が低過ぎる結果、おかしな仲間とつるんで居場所を作り、根拠の無い陰謀論すらも攻撃材料としてありがたがって縋り付いてしまうのである。


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コミュ力なんて関係無く、身の程をわきまえて慎ましく振る舞うという謙虚ささえあれば、その人は陰謀論を必要としない。むしろ陰謀論から遠ざかりたいと思うのが正常だ。


④ 独りよがり

独善的な思考は陰謀論と相性が良い。で述べたモラルライセンシングと重なるためだ。
「独りよがり」「独善的」と言うと一人の個人的な考えや行動を真っ先に連想してしまうが、集団においても「独りよがり」「独善的」は成り立つ。

例えば、ブラック企業がブラック企業である所以はトップのみの問題ではない場合が多く、従業員一人ひとりの社畜根性がブラックな職場環境に加担して成立している例が多い。自宅の匂いが居住者にとって無臭であるように、一人ひとりの無意識は、集団における独善性として染み付いて自覚できなくなりがちだ。

その無自覚が拡大すると、限られた空間内で相互に同じ意見を共有し合うこととなる。それはエコーチェンバーというバイアスに依る。▼▼

エコーチェンバー現象とは、自分と同じ意見があらゆる方向から返ってくる「反響室」のような狭いコミュニティで、同じような意見を見聞きし続けることによって、自分の意見が増幅・強化されることを指す。
(出典:IDEAS FOR GOOD)


そして、インターネットにおいてはエコーチェンバーに加えてフィルターバブルというバイアスが相乗効果を生み出し、より独善性を高めてしまう。▼▼

フィルターバブルとは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。
(出典:Wikipedia フィルターバブル)


つまり、自分ではバランスを取っているつもりでも、Xでのフォロー・フォロワーから得られる情報や意見の多さ・少なさを民意だと誤解してしまうパターンや、YouTube動画やそのコメント欄で自分と同じ主張を確認し続けるうちに、集団の中での独善性を獲得してしまうのだ。その考えや常識はその界隈でしか通用しないのに。
自分の立ち位置を俯瞰できないでいると、狭い界隈における誤った認識を”世界の常識”だと捉えるようになってしまいかねない。客観性の重要さが身につまされる、というものだ。

自分のお気に入りのYouTuber(動画配信者)やXなどのSNSインフルエンサーアカウントの主張は受け入れやすい。それは彼らが支持者たちに受けの良いことばかりを並べてくれるからだ。しかし陰謀論インフルエンサーにとって大事なものは支持者ではなくカネ儲けであり、または承認欲求である。
その現実に気付けず界隈の中だけで身内同士ウホウホしているうちに、偏った主張やデマ情報に流され、自分の意見や情報が誤ったものであっても「正しいもの」だと補強されてしまい、最終的には自らも陰謀論者へと堕ちてしまう。XやYouTubeコメント欄ではそんな泡沫陰謀論者をいくらでも観察することができる。

そして、自分が受け入れたい情報だけを拾い上げる様はチェリーピッキングというバイアスで説明される。これも独善性に拍車をかける。▼▼

チェリーピッキングとは、数多くの事例の中から自らの論証に有利な証拠のみを選び、それと矛盾する証拠を隠したり無視する行為のことである。
(出典:Wikipedia チェリーピッキング)


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また、古い価値観に囚われることも陰謀論へと流れ堕ちる原因となりやすい。特に2020年前後からの極右界隈では反LGBTを含む反SDGsが陰謀論的要素となっている。

まず反LGBT問題について話すと、これは2023年に成立した『LGBT理解増進法』に対する反発のことだが、その原因は主に戦後生まれの高齢男性が昭和の古き良き時代を頭の中で思い描いて美化し、昨今の急激な社会情勢の変化、主にポリコレと言われるポリティカルコレクトネスについて行けないという状況にある。
実際、「男と女!それ以外は異物扱い!以上!解散!」そんな単純な時代があった。(今でもその風潮は残っている)


ポリティカル・コレクトネスとは、
社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された政策などを表す言葉の総称であり、人種、信条、性別、体型などの違いによる偏見や差別を含まない中立的な表現や用語を使用することを指す。
(出典:Wikipedia ポリティカル・コレクトネス)


アップル社のスティーブ・ジョブズ氏が毎日同じ服装をしていたことは有名な話しで、「今日何を着るか」という選択にかかる時間や思考力を省くことが、特定の人にとってはQOLを上げるライフハックとなる。反LGBTや反SDGsや反ポリコレも特定の人にとってはQOLを上げるライフハックとなるのだ。
まあ、個人の思考リソースの省略が大事となることは否定しないが、実際に困っているLGBT当事者やその周辺の者たちにとって法的に配慮するという、時代の変化に伴う新たな価値観を認容することが、翻って万人にとっての利益となり得る事実にも目を向けてみて欲しいものだ。

独りよがり陰謀論者の代表例。▼▼

【島田洋一】日本保守党 衆議院議員 極右陰謀論
レベル 5 ★★★★★


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そしてSDGsの課題を環境面に限定して見ると、「地球温暖化は問題ではない」「SDGsは利権に過ぎない」といった陰謀論を信じ、二酸化炭素の排出を気にせず化石燃料の使用を正当化する言説が見られる。さらに、「原子力発電は適切に運用すれば何の問題もない」とするなど、いずれも本来検討すべきリスクを矮小化し、現実から目を背けることで心理的負担を軽減しようとする傾向がある。これもまた下流のQOL向上ライフハックと言える。

このように、頑なに他人の意見を聞き入れないことで独りよがりとなり、ここに③の『コミュ力が低い』が加わると、なおさら陰謀論者傾向にブーストがかかる。
もしここにプライドの高さが加わると独りよがりはさらにブースト。当たり前だが謙虚さは大事だということがよく分かる。


⑤ お人好し

お人好しな人は、④の『独りよがり』とは真逆で他人の意見を幅広く真に受けてしまう傾向にある。左派系のオーガニック陰謀論者などにも比較的多く見られる傾向だ。

お人好しな人は他人の意見をすぐ真に受けてしまうことで陰謀論者となり、善意で陰謀論を拡散してしまう。人はこれを『倉田真由美パターン』と呼ぶ。(呼ばない) ▼▼

【倉田真由美】くらたま『だめんずうぉ~か~』反ワク陰謀論漫画家
レベル 5 ★★★★★


しかし、お人好しであっても自分が潜在的に欲しい情報ばかりを入手しがちになるという点で、結局は④の『独りよがり』と本質的に変わらず、フィルターバブル、エコーチェンバーの罠にハマってしまう。
そして、本来はお人好しだった人の気質はその界隈の情報や感性に汚染されるうち、いつしか④の『独りよがり』と大差なくなって行く。悲しいね。。


⑥ 反権力志向

物事に対して疑う目を向けるのは大事なことではあるのだが、何に対しても強く疑ってしまう結果、自分の頭の中で思い描く不合理で根拠の無い答えの方を正しいとすら思い込んでしまうようになることがある。これは典型的な『権力不信』バイアスだ。

これが学生であれば、「学校が悪い」「親が悪い」「警察が悪い」「政治家が悪い」といった漠然とした思い込みから荒れることがあっても、やがて大人になる中で更生し、不良から足を洗うという流れが期待できる。
しかし大人になっても権力不信を引きずると、同世代が社会生活に馴染んで行く中で自分だけが反抗的態度を取り続けるうちに気の合うツレが減り、職場では浮き、しまいには政治に対する不満を日常的に訴えるようになる。「こんな同僚はイヤだ。どんな同僚?」という大喜利の模範解答みたいな存在だ。座布団はもらえない。

しかしこういったタイプは同じ反権力志向を持った仲間や理解者が身近にいれば、③の『コミュ力が低い』と違って孤独にならずに済むこともある。そして彼氏・彼女ができたり結婚を機に考えを改めるチャンスも残っている。

この反権力志向は極右の陰謀論者にも観察されるが、大部分は極左系の陰謀論者に当てはまる。


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また、反ワク陰謀論はこのバイアスが作用している場合が多く、その点に関しては政治的な思想の左右は問われない。
「政府は間違った指導をする」
「厚生労働省は信じられない」
「医者は政府と結託している」
「製薬会社はカネ儲けが大事」

この反ワク陰謀論においては④の『独りよがり』とも通じ、公衆衛生に無頓着となる陰謀論者も一定数見られ、その中から反マスクという陰謀論者が地を割るように這い上がって来る。


⑦ 客観的事実を無視

最後にして最も重要な項目だ。
陰謀論者は事実を無視する。

陰謀論者にとって大切なのは正しい情報源ではない。正しいデータでもない。陰謀論者にとって最も大切なのはシナリオである。そのシナリオは事実無根で良い。

世の中には思い込みが強く、バイアスに囚われ、イデオロギーありきで結論へと導きたがる者がいる。エリート陰謀論者はその中から輩出される。
事実よりもシナリオが大事となるため、感情的で情緒的で自由でいられる。「ソースどこ?」とツッコまれまくるタイプの陰謀論者となるが、情報源となる文章を探したり読んだりする手間を省けて、データの提示もしなくて済むためフリーハンドでカルマ多めに陰謀論アセンションを果たすことが可能となる。はあ?(ちなみにスピリチュアル系陰謀論者は自動的に事実無視型となる)

まあ、客観的事実を無視する分かりやすい例を挙げると、ニュース記事の本文を読まずに見出しだけを見て脳内でシナリオを構成して何者かを悪者に仕立て上げるという、陰謀論者のみならず迂闊な人なら誰でも一度はやっちゃうアレもその一つだ。
この手の人は、自分の言いたいことさえ言えれば良い。しかし、事実確認と客観的情報の提示という本来必要な作業を疎かにし続けると、脳内で思い描いた歪んだ「真実」が次第に「常識」として固定化されていく。その結果、バイアスから抜け出せなくなり、重症化すれば陰謀論者へと至る。

なお、誤った事実の提示をすることも陰謀論者に好まれる手法だ。だって陰謀論インフルエンサーの支持者たちは情報を精査しないし、できないからね。テヘペロ


本項の例
「岸田文雄は増税メガネ!」←いつ、どれだけ増税した?
「ワクチン接種を推奨する医者たちは人殺し集団!」←ワクチン接種をさせたことで実際に何人が死んだ?
「中国人は全員モラルが無い」←モラルの定義は?10億人以上いる中国人を主語デカで一括りにできるのか?


大多数の人は陰謀論者ではなく、また陰謀論者とならずに幸せな生活を送ることが可能だ。

一方でガチのビジネス陰謀論者を除けば、誰だって陰謀論者になりたくてなるわけではない。それぞれに様々な要因が重なって陰謀論者へと化しているのだ。多くは無意識のうちに、いつの間にか陰謀論者となってしまう。


① 口が悪い
② 短絡的思考
③ コミュ力が低い
④ 独りよがり
⑤ お人好し
⑥ 反権力志向
⑦ 客観的事実を無視


上記7項目は自覚できるものとできないものがあり、自分に該当する項目が多い場合は陰謀論者となる要素が多いということとなるため、もし自覚があれば注意が必要だ。
それと同時に、上記7つのうち1つでも自覚できる項目があるということは客観性を保持できているということでもあるため、自身が陰謀論者にならないために、または陰謀論者気質を低減するためにも、自覚できる項目がある方にはその項目の改善を図ることを推奨したい。


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また、人が陰謀論者になり得る他の要素として、病気、離別、痴呆(認知症)といったライフイベントも挙げられる。

まず病気だが、大病を患ったことから健康に気を付けるようになるのは良いものの、エセ健康情報インフルエンサーが垂れ流すデマや、反ワク陰謀論者らによる医療デマに触れるリスクがグッと上がってしまう。これを防ぐためには各人のリテラシーや、周囲の人の気付きが求められる。
そして病気によって心が弱り、目に見えない何かに助けを求めた先でスピリチュアル系の陰謀論者に辿り着く恐れもあるから注意だ。

次に離別だが、これは『①口が悪い』『②短絡的思考』『③コミュ力が低い』『④独りよがり』がそのリスクを向上させる恐れがある。
そして、離別により希薄となった人間関係の隙間を埋めようとして、それまで縁の無かった界隈に足を踏み入れた先が陰謀論を共有するような界隈であったらかなり危ない。
多くの人にとってはそうなってしまうリスクは簡単に回避できるだろうが、100人に1人は「すがった藁が陰謀論界隈だった」というリスクを抱えても驚かない程に、この世には様々な陰謀論が口を開けて待っている。そのようなリスクを避けるために、普段から「ネット空間はデマや陰謀論がはびこる治安の悪いスラム」だというぐらいの認識を持って精神を守る準備も必要だろう。

最後に痴呆(認知症)。
これまでSNS上で、高齢者と思しきプロフィールや文体のアカウントが支離滅裂な主張を繰り返している様を幾度となく観察してきた。そういったアカウントは当サイトではなるべく取り扱わないように心掛けてはいるものの、実は認知機能に問題がある人を陰謀論者として紹介してしまっている例もあるかも知れない。
認知機能の低下に伴って陰謀論者になってしまう事例の増加は、現在と近未来の高齢化社会における社会問題だと捉えている。

そしてこれは離別とも関連する問題で、認知機能の衰えから正誤の判断ができずに誤った情報を鵜呑みにし、しかも自分にとって都合の良い情報ばかりチェリーピッキングを行ない、さらに日常で周囲の誰からも自分の意見を咎められないことから陰謀論を無差別にインプット&アウトプットしてしまっている例も多いと思われる。もしそうなったら、その人からインターネットに触れる機会を取り上げるしか手立ては無いのかも知れない。

いずれにせよ、普段から実社会で良好な人間関係を築き、心身の健康を保ちつつ、謙虚であり続けることで、陰謀論に傾くリスクを低減できると考えられる。

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